国産材と格子戸のマンション改修（奈良）


自然素材にこだわったマンションの全面改修。
内装仕上には国産桧材をふんだんに使い、床は奈良県産杉の厚板貼。
壁、天井は漆喰塗と和紙クロスを貼り、やすらぎある空間に仕上げました。
建具は新設した国産桧材の格子戸と共に、京町家などの古建具を再利用。
現代では再現が難しい凝った意匠が、風情ある趣を出しています。
　玄関　正面桧ガラス戸の腰（茶色の部分）には古建具から取り出した杉の網代を再利用。現代では貴重な、手間のかかる細工が来客を迎える場を演出
 玄関から居間入り口の桧格子戸を見る。床は杉厚板、壁は漆喰塗。玄関下足箱の右に手摺柱を設けた。
たたきは既存の黒大理石貼を再利用
廊下から北洋室を見る。左の洗面室引き戸、右のトイレ引き戸は古民家の古建具の再利用。   食堂・居間。奈良県産の杉厚板30リ、壁は漆喰に白砂を混ぜて質感を出した。天井は和紙貼。カウンター板は北海道産のセン材45ミリ。正面の格子戸は福井の民家からの再利用。足元の格子は可動式でふさぐこともできる「無双（むそう）」という凝った仕組。
　　　　　　　　　　　　　　　
キッチンは水に強い桧で制作。モザイクタイル貼の壁とステンレスの棚でモダンに仕上げた 北和室　左の洋室との境は古民家のガラス窓を再利用